上柴東小学校では、
8月24日(月)~9月11日(金)を前期思いやり旬間とし、取り組みを行ってきました。
その取組の一部を紹介します。
①校長先生による講話
8月25日(火)に放送による人権朝会を行い、
校長先生から人権に関する話をしていただきました。
~校長先生の講話の内容~
人権旬間が始まりました。では、皆さん、人権とは何でしょうか。「人権」とは、人が人らしく、幸せに生きる権利です。
自由に遊び、好きなことを学ぶ権利、自分の思っていることを言うことができる権利など、たくさんあります。 しかし,人権が守られず、みんなが自分勝手な行動をしたらどうなるでしょう。悪口を言う、人のことをたたく、ける、人のものを壊す、仲間はずれにする…、そんな人がクラスや学校にいたら嫌ですね。悪口は、相手の心を深く傷つけ、人権を侵害してしまうものがあります。自分と違うこと、例えば、身体の特徴や行動について、外国人、障がいのある人、病気の人、お年寄りに対する差別の言葉は、言われた本人が直そうとしても直すことができないことであり、言ってはいけない言葉です。今年は特に、新型コロナウイルスに感染した人に対する偏見や差別がとても心配な状況にあります。
お互いに相手の立場を考え,思いやりの気持ちをもって相手に接する心が大切です。渋沢栄一翁の説いた「忠恕の心」です。このような心をもつことが人権を尊重することになります。
『赤毛のアン』という物語があります。
物語の中に赤毛やそばかすをからかわれて、アンがつらい思いをする場面があります。そんなつらいことをアンは明るく乗り越え、成長していきます。しかし、アンは一人で乗り越えたわけではありません。親友のダイアナや友達が支えてくれたのです。 一緒に悪口仲間になるか、悪口を言われた友達を守ってあげるか、どちらの立場が正しいか分かりますね。
そして、「みんなちがって、みんないい」
これは詩人の金子みすずさんのことばです。みんなそれぞれちがいがあります。一人として同じ人はいません。そのちがいを悪口の材料にするのではなく、個性として認めることが大切です。みんなちがって、みんないいのです。みんなには、その違いがもし病気や障がいなどの、自分とちょっと違うところであったとしたら、それを支える人になって欲しいと思います。
明日からは今まで以上に、友達を大切に、人権を大切にしていってほしいと思います。そして、この上柴東小学校が、もっともっと笑顔でいっぱいの学校にしましょう。
子供たちは、みな真剣に話を聞き、人権について考えていました。 ご家庭でも、お子さんと一緒に「人権」について考える機会を
つくってみてください。